50代から陶芸家への道 | メリットとデメリットを考えてみた
陶芸教室には、まだ1回しか通っていない。
教室は隔週なので、その間に本や動画で情報を集めている。
正直、もっと土に触る頻度をあげたいが、現状ではそれが限界。
陶芸家の道に進むための課題が見えてくる。
どうせやるのなら、商売としても本格的に稼働したいと思っているが、
情報収集した上で、趣味にするか、陶芸家として本格的に進めるかを見極めたいと思う。
あくまでも、個人的な視点です。
情報を集めると、だんだん現実が見えてきて、
現時点で、陶芸は楽しいし、とてもやりたい。
以下に、個人的に感じているメリット・デメリットをシェアしてみようと思う。
課題を視覚化すれば、解決策を導き出せると思う。
同じように陶芸家を目指す人にとって参考になれれば嬉しいです。
● 陶芸家への道:メリット
1. 自分好みの器を作陶できる
陶器市で売られていない食器でも、自分が思うように作陶できる。2. 高齢となっても続けられる
陶芸家に高齢者も多いイメージ。年齢を重ねるごとに、作品も良くなっていく説もある。
3. 創作媒体として面白い
伝統工芸、美術のジャンルがあり、創作意欲次第で幅が広げられる。4. 教養が増える
伝統品としての背景があり、歴史・技術・習慣など、日本文化に深く根ざしており、海外も含めると勉強のしがいがある。● 陶芸家への道:デメリット
1. 陶芸は自然によくない
私が一番ネックに感じたのがこれ。
どの陶芸工房を見ても、モノが多いし、作ればつくるほどモノを増やしていく環境。シンプルライフ、プチミニマリストに目覚めつつある私には大きな懸念材料である。
排水・排土をどうするのか問題、窯は膨大なエネルギーを使い、薪窯なら材木の大量消費につながる。さらに、完成品を仕上げる過程で失敗品の出る確率が高い。これはどんなに熟練しても出てしまうのだとか。
どの陶芸工房を見ても、モノが多いし、作ればつくるほどモノを増やしていく環境。シンプルライフ、プチミニマリストに目覚めつつある私には大きな懸念材料である。
排水・排土をどうするのか問題、窯は膨大なエネルギーを使い、薪窯なら材木の大量消費につながる。さらに、完成品を仕上げる過程で失敗品の出る確率が高い。これはどんなに熟練しても出てしまうのだとか。
2. 一度焼いたら、千年・万年でも残る
焼成温度が低い縄文土器でさえ、数千年の時を超えて発掘されるわけで、そのタイムマシン効力は高い。それはメリットとしても捉えられるが、反面、焼成段階で失敗した陶作品の処理が大きな課題となる。3. 作品完成過程での失敗品の比率が高い
他の創作物でもそうであると思うが、陶芸に関していうと、完成までのコントロールが難しく、失敗した作品の扱いが環境面から考えるとネックとなる。4. 設備投資が高め
大きな機器でいうと、窯・電動ろくろ・土練機、本格的に商売として展開するなら、ある程度の作業スペースと、窯を設置しても近隣に迷惑がかからないように考慮すべきだろう。飲食店の開業よりは低コストだけど、デザイナーになるよりは設備投資費は高めになる。本当にその道で行けるか、よく考える必要がある。
5. 完成までに時間がかかる
情報を集めて、改めて感じたのは、とても時間がかかる世界だなということ。ろくろでの成形はあっという間でも、乾燥・素焼き・施釉・乾燥・焼成と、最速で2週間から、普通で1ヶ月ぐらいかかりそう。その間の、乾燥・窯の温度管理にも気にかける必要あり。
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● 課題
あくまでもアラフィフの私が、将来的に陶芸家になるための課題だけど、
何かを目指す人にも共通している部分があるのではと思う。
技術は身につけられるが、その先の方向性を決めているか、いないかで夢の実現までの時間や、人生の過ごし方が変わると思う。
1. 陶芸家として、なにを表現していくか、方向性を見定める
伝統・工業・美術など、方向はいろいろあるが、個人的には伝統には興味はなく、創作意欲満々なので、美術の方向に行きたい。同時に、自分好みの食器なども作って個展・イベント参加もしたい。2. 将来的に、どういう環境で作陶したいか
働く環境は大事。いろいろな工房を見ているが、みんな似ている。自分はどんな環境で働いたら楽しいかな。セルフブランディングにもなる。
3. どんな作品を創りたいか
美術創作に進みたいが、具体的な作品イメージは頭の中に暫定的にあるだけ。それができるのか、できないのか。ほかに何ができるか。イメージをどこまで膨らませられるか。
4. 自分の好き・嫌いを見定め、深掘りする
食器もいろいろな種類がある。自分の好きな食器はどんな雰囲気なのかを突き詰めたい。
5. 陶芸家となったら、その先はどうしたいか
生き方につながる。創作と暮らす生活、どう生きるか。
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